歯ぎしり・食いしばりの治療
症例を見る当院では歯ぎしり・食いしばりの治療として、マウスピ―ス(スプリント)を使った治療だけでなく、「ボツリヌストキシン」を注射することによる治療を行っています。筋肉の減衰効果で歯ぎしりや食いしばりを根本的に治療しています。
歯ぎしりは適切な対処が必要
歯ぎしりは、睡眠の妨げになるだけでなく、歯や顎などに悪影響を与えることがあります。
また、歯ぎしりの他にも、かみしめ・歯列接触癖といった歯や顎に負担をかける悪習癖(ブラキシズム)があります。
これらは、歯周病や顎関節症のリスクを高めるたり、肩こりや頭痛などの原因にもなるため、適切な対処が必要です。
ボツリヌストキシン注射による治療を行っています
当院ではマウスピ―ス(スプリント)などを使った治療だけでなく、「ボツリヌストキシン」注射による治療を行っています。
ボツリヌストキシン注射は、美容外科では小顔注射などで良く行われています。筋肉の減衰効果で歯ぎしりや食いしばりを根本的に治療しています。
効果の目安は3か月~半年です。ダウンタイムもほぼありません。極細針を使用するので痛みも予防接種程度です。
※いわゆる「ボトックス」は商品名でボツリヌストキシン製剤のひとつのことです。当院では「ボツラックス」を採用しています。
このような症状はありませんか?
- 頬や舌に咬みしめた跡がある
- 歯ぎしりをしていると家族から指摘されたことがある
- 集中していたり無意識に咬みしめている
- 歯が割れた(折れた)ことがある
- 歯がかなりすり減っている
- 肩こりがひどい
- 頭痛がすることが多い
- 歯茎が硬く隆起しているところがある
- 知覚過敏
- 歯の付け根がくぼんでいる
- 顎に痛みやだるさを感じる・顎が開きずらい
歯ぎしりの原因
歯ぎしりの原因は明確になっていませんが、ストレスや歯並びの乱れ、咬み合わせ不良などが要因と考えられています。
肉体的・精神的なストレスがたまると、歯ぎしりをすることによって発散していると言われています。
歯ぎしりやかみしめなどの総称「ブラキシズム」とは
「ブラキシズム」は、寝ている時に起こる(睡眠時ブラキシズム)場合と、目覚めている時に起こる(覚醒時ブラキシズム)場合とがあります。ブラキシズムの種類としては、「グラインディング(歯ぎしり)」、「クレンチング(かみしめ)」、「タッピング(カチカチ)」とがあります。
グラインディング(はぎしり)
クレンチング(かみしめ)
タッピング(カチカチ)
歯ぎしりによる悪影響
歯ぎしりを行うことで、歯がすり減ってしまう・知覚過敏の進行につながる・歯周病の進行につながる・顎関節症につながる・頭痛や肩こりなどにつながるといった影響があります。
歯ぎしりと歯周病
歯ぎしりが歯周病の直接の原因にはなりませんが、歯周病を発症している場合には、歯ぎしりによって歯周病の進行につながることがわかっています。
歯ぎしりと顎関節症
歯ぎしりで発生する力は非常に強いため、顎関節にかかる負担が大きくなり、顎関節症になることがあります。
歯ぎしりとインプラント
インプラントが骨と結合している時に、歯ぎしりによって強い力がかかると、インプラントが脱落してしまうことがあります。
歯ぎしりの治療
スプリント療法
スプリント療法では、就寝時にマウスピース(ナイトガード)を使用することで、歯や顎関節にかかる負担を軽減します。
ボツリヌストキシン注射
当院ではボツリヌストキシン注射による治療を行っています。これは、ボツリヌストキシンと呼ばれる複合毒素から毒素を取り除かれて抽出されたタンパク質の一種で、美容医療ではシワ取りで使用されていることで有名です。
歯科では歯ぎしり・食いしばりに有効な治療法です。
ボツリヌストキシン注射による治療のメリット
- 歯ぎしり、食いしばりの改善
- 顎関節症の改善
- 発達した咬筋の弛緩(小顔効果)
- 歯ぎしりが原因の歯周病の進行対策
- 顎の梅干しジワの改善
- ガミースマイルの改善
ボツリヌストキシン注射による治療の持続期間
効果の持続期間には個人差がありますが、3〜6ヶ月が目安となっています。永続的な効果があるわけではありませんので、定期的に治療を行うことで効果の持続と改善になります。
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